こんにちは! 333GYMです。
お酒の飲みすぎ?③ 気になる場合の「減酒外来」今回は最終回です。
■現状の把握と目標立て
減酒外来では、アルコール依存症と診断された患者さんに対しては、断酒がベストであることを伝えた上で、患者さんが減酒を望む場合は飲酒量を減らせるようにサポートします。補助的に内服薬を使う場合もあります。
アルコール依存症の診断がつかない場合も、飲酒量が少なければ少ないほど良いことを前提として伝えます。
「酒は百薬の長」といわれますが、実際にはアルコール摂取に健康上の「適量」はなく、飲酒量を0にするのが最も健康に良いと考えられている※5ため、できる範囲での減酒を支援します。
減酒を進めるためには、まず現状の飲酒習慣を振り返った上で、どこまで減酒できるか、自分自身で目標を設定します。
普段どの程度アルコールを摂取しているのか計算してみましょう。
●アルコール摂取量(g)の計算
お酒の量(ml)×アルコール度数(%)×比重(0.8)
例:ビール500ml(アルコール度数5%)の場合:500×0.05×0.8=20g
国民健康づくり運動である「健康日本21(第三次)」では、男性で1日平均40g以上、女性で1日平均20g以上の飲酒が「生活習慣病のリスクを高める飲酒」とされています。
前述のとおり、飲酒量は0に近いほうが健康に良いのですが、できる限り「生活習慣病のリスクを高める飲酒」は超えないようにしたいところです。
実際に飲酒量を減らすためには、行動を工夫して飲酒習慣を変えていきます。
以下は、減酒するために有効な方法の例です。
- お酒の量を何月何日から減らすか決める
- 飲むお酒の種類をアルコール度数の低いものに変える
- 飲むときだけお酒を買う(買い置きしない)
- 飲酒のペースをできるだけ遅くする
- 1口飲んだら、コップを必ずテーブルに置く
- 記憶がなくなる飲み方をしない
- 飲む前に食べておく/水分を摂っておく
- 飲むお酒を薄くする
- ノンアルコール飲料を飲む
- 自動車の運転や運動など、飲んだらできないことをする
- お酒を飲み過ぎてしまう相手と場所を避ける
- 周りの人にお酒をコントロールすることを宣言する
- 一緒にお酒を減らす仲間を見つける
- 大量飲酒は健康を害することを思い出す
- 飲酒について家族が心配していることを思い出す
- 酒席に出たとき、二次会は避ける
- 睡眠をしっかり取る
- 飲酒中に飲んだ酒量を思い出し、チェックする
- たくさん飲んだ場合、そのことを周囲の人に正直に話す
- いつもより高い特別感のあるお酒をじっくり味わうことで、量を減らす
- お酒を買う代わりに、そのお金を貯金する
いくつでも、取り組めそうなものを選んで是非始めてみましょう。
333GYM