こんばんは!
今日も一日、お疲れ様でした(╹◡╹)
トレーナーの佐々木美歌です。
今日のお題は、筋肉が出す分泌物「マイオカイン」についての続き!
「マイオカインが全身に与える効果」です。
マイオカインの作用については、
動物やヒトにおける研究が多数実施されています。
例えば・・・
筋肉自体に作用して、筋肉の代謝や肥大などに関わるマイオカインがあります。
筋肉への糖の取り込みを増やし、血糖値を安定させる働きを持つマイオカインもあります。
また、血液を介して脂肪組織に到達し、蓄積した脂肪を燃焼させるマイオカインも確認されています。
脂肪には「ため込む脂肪」(白色脂肪細胞)と「燃焼する脂肪」(褐色脂肪細胞)の2種類がありますが、ため込む脂肪から燃焼する脂肪へと脂肪の性質を変える(白色脂肪細胞を「ベージュ化」する)働きがあると考えられています。
そのほか、血管の老化を抑制して動脈硬化のリスクを下げるマイオカインや、
骨粗鬆症や認知症と関連するマイオカインがあることも分かっています。
さらに!
大腸がんの前段階の状態にある細胞に働きかけて、がんを抑制する可能性のあるマイオカインがあることも、動物実験で確認されています。
マイオカインの中には、
運動誘発性ではなく常に分泌されているものもあります。
また、
加齢に伴って筋肉から分泌されるようになる「加齢誘発性」マイオカインもあって、これは健康に悪い影響を与えることも分かってきています。
例えば・・・
年齢を重ねるにつれて、一見筋肉が十分についているように見えても質が悪く、霜降り肉のように筋肉の間に脂肪が入ってしまったり、肉の筋のように硬くなったりする(線維化)ことが増えますが、筋肉の線維化を進めてしまうマイオカインがあります。
筋肉の質が悪くなると、サルコペニア(加齢による筋力の低下や筋肉量の減少)やフレイル(心身が衰えた、健康と要介護の間の状態)の原因にもなり、糖の代謝の悪化や心疾患との関連性も指摘されるなど、さまざまなリスクを高める可能性があります。
こうやってみるとマイオカインは、
常に分泌されていているものは、体が衰える影響を与えますが、運動をすることで、健康的になるものが分泌されるということですね!
いくつになっても若々しく、健康でいるためにも、運動を習慣化することがおすすめです(^^)/
明日は「習慣化したい運動について」も書いていきますね!
333GYM
佐々木美歌