ふくらはぎを鍛えて、生活習慣病予防③

こんばんは! 

今日も一日、お疲れ様でした(╹◡╹)

トレーナーの佐々木美歌です。

 

本日は、最終回

つま先立ちで期待できる効果についてです。

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■つま先立ちで期待できる効果♪

つま先立ちによってふくらはぎの筋肉が鍛えられると、全身はもちろん、特に下半身の血流が良くなります。

 

ふくらはぎの筋肉が収縮・弛緩して、ポンプのように静脈内の血液を送り流すことで、正常に血液を心臓に戻すことができます。

 

血流が良くなると代謝も促進されるため、足がむくみにくくなる効果が期待できます。また、足の冷えを改善しやすくなるというメリットもあります。

 

さらに注目したいのが、動脈硬化や高血圧の予防につながる点です!

 

動脈硬化とは、動脈の血管が硬くなり、弾力性や柔軟性が失われた状態のことです。

 

血管内に血栓が生じたり、血管老廃物などのかたまりであるプラークが付着したりすることで血管が詰まりやすくなり、進行すると心筋梗塞脳梗塞などのリスクが高まります。

 

動脈硬化によって血管の弾力性や柔軟性が低下すると、血圧が高くなりやすくなります。


高血圧が続くと血管がダメージを受け、動脈硬化につながる場合もあります。


動脈硬化と高血圧は密接な関係にあり、予防のためには血管のしなやかさや軟らかさを保つことが大切です。

 

そこで重要な役割を担うのが、血管の内皮細胞で産生され、分泌される「NO(エヌオー:一酸化窒素)」です。NOには主に次のような働きがあります。

  • 血管を拡張して、血管の弾力性を保つ
  • 硬くなり、ダメージを受けた血管(動脈硬化)を修復する

NOの分泌は、血流が加速し、血管の内壁が刺激を受けることで促進されます。

つま先立ちを習慣にすることで全身の血流が良くなれば、血液中のNOが増え、血管がしなやかで軟らかい状態に近づくと考えられます。

 

結果的に、動脈硬化や高血圧の予防につながる可能性も高くなります。

 

もちろん血管だけでなく、筋肉そのものに対する効果も見逃せません。

ひざから下の筋力が強化されることで足を持ち上げやすくなるため、ちょっとした段差でつまずいたり、うっかり転倒したりといった事故やケガの予防につながります。

 

ふくらはぎの筋肉が引き締まり、美脚につながる可能性もあります。


なお、つま先立ちをしたときに足にしびれなどの異常を感じた場合は、血管などに何らかの問題がある可能性が考えられます。早めに医療機関を受診しましょう。

 

また、次のような血管の障害に伴う症状や疾患がある場合は、つま先立ちを無理に行うことで血管に負荷がかかり、血流が悪くなる要因となるので避けましょう。

 

  • 間欠性跛行かんけつせいはこう
    少し歩くと足にしびれや痛みが生じ、少し休むとまた歩けるようになる状態。
  • 閉塞性動脈硬化へいそくせいどうみゃくこうかしょう
    手足の血管に生じる動脈硬化で、冷えやしびれ、歩行時の痛みなどがある。
  • 労作性狭心症ろうさせいきょうしんしょう
    階段を上る、重い物を持つなどの体に負荷がかかる動きをしたときに、胸の圧迫感や痛み、締め付け感が生じる。

 

■健康の対策は若いうちから

「まだ自分は若いから心配はないだろう」とつい思いがちですが、ストレスや喫煙、脂質の多い食事の取り過ぎといった要因によって、30代、40代でも動脈硬化や高血圧を発症する人は少なくありません。

 

将来的に大きな病気を患うことがないよう、「まだ大丈夫」と思えるうちからしっかり予防していくことが大切です。

その予防法の一つとして、つま先立ちを無理なく続けていきましょう。

 

また、血圧を測定するのは年1回の健康診断や人間ドックのときだけ、という人も多いかもしれませんが、40代以降はできれば血圧計を自宅に用意し、毎日測るのが理想的です。

血圧は時間帯やその時の状況などによって常に変動しているので、起床時、食後、就寝前というように、1日数回測定することで自分の血圧の傾向が見えてきます。

 

明らかに高い数値が続く場合は、早めに受診しましょう。

 

1番は日常にできることを行って、早め早めの健康対策が1番ですよ!

 

 

 

333GYM

佐々木美歌